アルゴリズム取引とは、人間が判断して発注するのではなく、コンピュータが、あらかじめプログラムされたルールに従って、瞬時に売買する取引を言います。

瞬発力の勝負になったら、人間は全く勝てません。

アルゴリズム取引を疑いたくなる例

株取引をしていると、「これはアルゴ注文だろ!」と思いたくなるような場面に遭遇することがあります。

アルゴ取引(?)例1:
売り板の一番安い注文を狙って、成行買いで発注しました。すると、いつの間にか安い売り注文が消えていて、高い株価で買わされてしまった。
アルゴ取引(?)例2:
株を売却したくて、売り板の中で一番安い価格になるよう、指値売り注文を出しました。すると、自分の指値よりもさらに安い売り注文が、瞬時に現れました。

実際は、どこかのトレーダーが、手入力でデイトレードをしているのかもしれません。しかし、最近はアルゴリズム取引が増えたと言われます。よって、アルゴ注文によるものかもしれません。

コンピュータは、疲れ知らずで瞬時に判断し、売買を実行します。一方、私たちは、コンピュータのように早く判断できません。発注速度も、コンピュータに比べれば、はるかに遅いです。ということは、私たちはアルゴリズム取引に完敗してしまうのでしょうか。

アルゴリズム取引への対抗策の一つとして、「私たちもアルゴリズム取引を使う」があります。そこで、いくつかのアルゴ注文について、確認しましょう。

スナイパー

スナイパーとは、指定した株価で誰かが発注するまで、自分の発注内容を板に載せないアルゴ注文です。具体例で確認しましょう。画像は、楽天証券からの引用です(以下同じ)。

株価100円で、2,000株の買い注文を出したとします。すなわち、指値注文です。下の板情報の通りです。この発注はごく普通に行われますが、少々不利な面もあります。

スナイパー

不利な面1:
市場参加者全員に、自分の手の内が明らかにされてしまう。

不利な面2:
誰かが99円で売り注文を出したとしても、100円で約定してしまう。

そこで、指値で発注するのをやめます。誰かが100円以下で売り注文を出した瞬間に、100円で買う注文を有効にします。下の画像では、スナイパーを使って、100円で買う発注をした状態です。板情報には載っていません。

スナイパー

そして、100円以下で売り注文が出た瞬間に、100円で買う注文を有効にします。下の画像では、99円で売り注文が出ています。この売り注文が出た瞬間に買い注文を出すので、99円で買えます。

また、発注数量全部を買えなかった場合、残りの買い注文を、再び発注待ち状態にします。すなわち、板に載せません。

スナイパー

このアルゴ注文を使えば、自分の発注内容を他のトレーダーに知られることがありません。まさに、スナイパー(狙撃手)の名前にふさわしい取引をします。

スナイパーのデメリット

このアルゴリズム取引は、他人に自分の発注内容を知らせずに売買できるメリットがあります。また、予定よりも安く買える(高く売れる)可能性があります。よって、メリットが大きいです。

しかし、デメリットがないわけではありません。

例えば、上の画像で、誰かが99円で指値売り注文を出しています。もし、この売り注文が指値でなく成行だったら、スナイパーで発注した売買注文が約定することなく、誰かが出した98円の買い注文が約定してしまいます。

よって、成行注文が多い場合は、スナイパーを使いづらいかもしれません。

とはいえ、全員が成行注文を使うわけではありません。他人に自分の発注内容を知られないというメリットは、とても大きいでしょう。手作業の発注では、ほぼ不可能です。

→【公式サイト】楽天証券

アイスバーグ

アルゴ注文を、もう一つ確認しましょう。再び、下の板を使います。

スナイパー

上の板で、100円で2,000株の買い注文を出したのは自分だとします。この場合、期待通りに買えないかもしれません。と言いますのは、他の注文は100株~500株です。自分の発注だけ桁違いに大きくなっています。

他の市場参加者の心理を考えてみましょう。

この銘柄を買いたい人:
100円に2,000株も買い注文がある。確実に買うなら、101円で買い注文を出そうかな。
この銘柄を売りたい人:
100円で2,000株も買い注文があるということは、もっと高い値段でも買って良いという人が出てきそうだ。100円で売るのはやめよう。

2,000株という数字が目立つので、結果的に期待通りに買えないかもしれません。そこで、アルゴリズム取引「アイスバーグ」が活躍します。

アイスバーグとは、分割して自動発注する機能です。例えば、最終的に2,000株買いたい場合、最初に300株を買い板に表示します。そして、300株が買えたら、即座に400株買う注文を出します。何株ずつ買うかについては、自分で決めることができます。

最終的に2,000株買うとしても、板には、そのような大きな数字が出てきません。よって、他の市場参加者には、自分の発注が分からないという仕組みになっています。

自動で発注されますので、発注を手作業で繰り返す必要がないというメリットもあります。

上のアルゴ注文「スナイパー」「アイスバーグ」は、楽天証券「Market Speed 2」で使えます。下の動画は、楽天証券からの引用です(音が出ます)。


【公式サイト】楽天証券

楽天証券でアルゴ注文が可能

その他にも、楽天証券「Market Speed 2」では、複数のアルゴ注文を利用可能です。

ある注文が約定したら、別の発注をして、その発注も約定したら、さらに別の発注をして…という連続注文です。手作業の発注を繰り返す必要がないのがメリットです。

すなわち、株式で、トラリピのような注文が可能です。トラリピとは、マネースクエアが特許を持っているトレード手法です。ユーザーから見ると、トラリピと同じ挙動になります。

具体的には、下の図のような取引です。

点Aと点Bで買っています。それぞれ、少しの利幅で利食いして、再び元の株価で買って再度利食いを目指して(繰り返し)という取引です。ボックス相場で特に威力を発揮します。2つでなく、3つの位置で売買しても構いません。

リピート系注文

大型株などで、どうやっても株価が一定の位置から動かないと思えるような展開があります。その場合にリンク注文を使うと、数多くの利食いを期待できます。

さらに、リンク注文を使えば、IFOCO(IFDO)注文も実行可能になります。

アルゴ注文4:リザーブ

30営業日先までの日付で、特定の株価を指定して予約発注できます。手作業で発注すると、忘れてしまうかもしれません。予約すれば、忘れることはありません。

アルゴ注文を駆使すると、他のトレーダーよりも有利に売買できる可能性があります。

アルゴ注文5:トレーリングストップ

トレーリングストップとは、株価が一定の方向に動き続けるときに、逆指値注文も同じ方向に徐々に移動させる方法です。最終的に逆指値注文が約定してしまっても、損失ではなく利益にすることが可能です。

詳細は、別記事「トレーリングストップとは」でご確認ください。

【公式サイト】楽天証券

 

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