株式の長期投資を考えるとき、配当の大きさはとても重要です。

例えば、ある株式を10年間保有するとしましょう。株式の購入額を10万円としますと、10年経過後に得られる配当額の合計はいくらになるでしょうか。

配当が0%のとき: 0円(購入額の0%)
配当が2%のとき: 2万円(購入額の20%)
配当が4%のとき: 4万円(購入額の40%)
配当が6%のとき: 6万円(購入額の60%)

長期的に保有すれば、投資額と同額か、それ以上の配当を期待できると分かります。

配当は大きい方が良い

配当金額は大きいほうが良いです。また、配当が大きかったとしても、株価水準自体が高すぎるといけません。というのは、投資額に対する配当の割合が小さくなってしまうからです。

そこで、長期投資で株式を買う場合は、投資額に対する配当の割合(=配当利回り)が高い銘柄を選びます。

上の例では、配当が6%という大きすぎる数字も試算しています。通常は、3%~4%前後が目安になるのでは?と感じます。

なお、株式の長期投資とFXの長期投資を合わせれば、年率6%~8%は十分に射程圏に入ります。その方法につきましては、別記事「長期保有目的の株式を利用して、FXで安定的な収益を狙う」でご確認ください。

配当ゼロで、長期の成長を期待する場合

なお、企業によっては配当をゼロにして、資金を成長のための投資に振り向ける場合があります。この場合、株価で投資家に還元しようという狙いです。

これはとても興味深いですが、当サイト運営者はあまり好みません。

配当を毎期出す場合:
・毎期配当をもらえる
・もらった配当は、相場状況にかかわらず減らない
・株価が上昇したら、OK
・株価が下落しても、長期なので継続保有(配当でカバー)
配当を出さない有望銘柄:
・配当をもらえないので、収入ゼロ
・株価が上昇しても、長期保有なので売らない
・株価が下落したら、含み損で苦しい
・日本の景気循環に逆らう株価上昇は難しい

株式投資に正解はいくつもあります。よって、配当不要だから成長期待の株を買い続けるという選択肢もあります。ただ、長期保有の場合、なるべくなら売りたくありません。すると、配当でもらえるとうれしいです。

実際の投資行動としては、成長期待の株と、配当期待の株を混ぜて保有することになるだろうと思います。

配当利回りの高い銘柄はどれ?

配当金の額は常に一定というわけではありません。業績の変動に応じて配当額も変化することがあります。また、株価が変われば配当利回りも変化します。では、高配当利回りという場合、どのくらいが目安になるでしょうか。

参考までに、高配当銘柄を列挙します。

調査日:2018年9月20日
東証1部または2部の企業
下のカッコ内の数字は予想配当利回り

第1位: ベリテ(7.34%)
第2位: プロスペクト(6.98%)
第3位: 松井証券(6.97%)
第4位: ナルミヤ・インターナショナル(5.70%)
第5位: 日産自動車(5.22%)

配当利回りが5%を超える企業は8社ありました。4%以上ならば40社あります。東証1部、2部以外を含めると、さらに増えます。高配当銘柄が多数あると分かります。

全市場を対象にするならば、配当利回りが3%を超える銘柄数は400を超えます。よって、3%を超える銘柄から選ぶのが選択肢になるでしょう。

ひとたび買えば、長い期間お付き合いする長期保有のトレードです。ゆっくりと銘柄を選びます。

配当の額は時とともに変わる

なお、注意点があるとすれば、この配当利回りは「予想配当利回り」だということです。配当の額は、時とともに変わっていきます。同様に、株価も時々刻々と変化していきます。

そこで、予想配当利回りで候補となる銘柄が見つかりましたら、業績の推移や今後の業績予想にも目を通しておきましょう。

業績を確認するときには、営業利益等の数字を確認することになりますが、少々難しいです。そこで、配当狙いの長期保有の場合は、「配当を出せるだけの利益を確保できているか」に注目しても良いでしょう。

なぜなら、利益の一部を配当として分配するからです。赤字続きでは配当を期待することができません。

また、決算短信などに企業の配当方針が書かれていますので、読んでおきましょう。

銘柄選びに困る場合

実際のところ、銘柄選びは楽しいですが困ります。どれに投資して良いのか分からないからです。この場合、日経平均ETFあたりを買ってしまうという選択肢もあります。

日経平均は倒産しませんし、配当がゼロになることもないでしょう。株主優待がないのは仕方ありません。

別途、高配当銘柄の中から、興味深い株主優待を出している株を選びます。1月決算の銘柄、2月決算の銘柄…というように12か月分揃えると、毎月のように株主優待をもらえます。

 

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