年度末になると、ニュースでも株価についての話が増えてきます。というのは、企業決算において株価が重要な役割を果たすからです。

投資家の視点から見ても、年度末は重要でしょう。というのは、年度末に決算を迎える企業が数多くあるので、配当や株主優待の権利を得るために株を買うかどうか?といったことを考えるからです。

このように注目を集める年度末株価ですから、値動きに何か特徴的なことがあるかもしれません。そこで、2007年から2016年までの10年間の日経平均株価を調べました。これをバックテストといいます。

年度末の日経平均株価の特徴

下の表は、年度末最終日の日経平均株価の日足がどうなったかを示したものです。陽線は「寄付きよりも大引けの株価が高い」、陰線は「寄付きよりも大引けの株価が安い」を意味します。どんな特徴があるでしょうか。

陽線:0回
陰線:10回

結果、「2007年以降の3月末日(年度末)の日経平均株価の日足は、すべて陰線だった」ことが分かります。陰線になった確率が100%でした。これは極めて特徴的な値動きです。

陰線の意味をもう一度確認しましょう。「寄付きよりも大引けの株価が安い」です。

このデータは、今後の年度末も必ず陰線になることを意味しません。しかし、かなり興味深い結果です。偶然の一言で片づけるには無理があるように思います。

権利付最終日の日経平均株価の特徴

年度末の株価に極めて特徴ある値動きがあるならば、権利付最終日でも同じように特徴的な値動きがあるのでは?と考えるのは自然でしょう。

権利付最終日とは「配当や株主優待をもらうためには、この日までに株式を買う必要がある」という日です。では、権利付最終日の日経平均株価の日足の動きを確認しましょう。

陽線:7回
陰線:3回

陽線になる確率が70%でした。年度末の確率が100%だったために低い数字に見えなくもないですが、3回に2回は陽線が出たという結果です。十分に高い確率だといえます。

権利落ち日の日経平均株価の特徴

では最後に、権利落ち日の日経平均株価の日足について確認しましょう。権利落ち日とは、権利付最終日の翌日を意味します。

陽線:6回
陰線:4回

陽線になる確率は60%でした。10回のうち6回は陽線ですから、高い確率と言えるでしょう。

権利落ち日の株価は下落するというイメージを持っている方が多いかもしれません。しかし、ここで考察しているのは「日足が陽線になるか陰線になるか」です。陽線でも前日比でマイナスというのは珍しくないでしょう。このため、このような結果になってもおかしくありません。

この結果をいかにトレードに生かすか?

では、この結果をどのようにトレードに生かしましょうか。年度末の日経平均株価の日足は陰線になる確率が高いと分かりましたが、それは過去の話でしかありません。将来は異なる可能性もあります。

そこで、全財産を投入するようなリスクの高いトレードはお勧めできません。

この結果が次回以降も有効だと仮定する場合も、トレードに投入する資金量は十分に小さくする必要があるでしょう。また、寄付きで取引を始めて大引けで決済するというトレードは、日中に働いている人にとっては難しいかもしれません。その場合は、バイナリーオプションも選択肢になるでしょう。

バイナリーオプションとは、特定時刻の株価が目標価格の上になるか下になるか?を予想する取引です。午前9時過ぎに、寄付き周辺の株価よりも高くなるというバイナリーオプションを買い、後は放っておくだけで午後3時に結果が分かります。

いずれにしましても、今回の結果は、デイトレードでもバイナリーオプションでも検討する価値がある結果です。

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