日経平均株価の日足チャートを見ますと、毎日のように窓ができていることが分かります。そこで、「窓とは何か」から始めて、窓が埋まるかどうかにまでについて過去データを検証しましょう。

窓とは何か?

株式相場で使う「窓」と、FXで使う「窓」は意味合いが異なります。トレード対象によって意味が異なるということですから、ここで窓の意味を確定しておきましょう。

窓を考察する場合、多くは日足を使います(週足や月足でも可能です)。下の図で確認しましょう。上側に窓ができる場合と、下側に窓ができる場合が書いてあります。

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上側に窓ができる場合
「本日寄付きの株価が、前日日足の高値よりも高い場合」に、窓ができたと判定します。

下側に窓ができる場合
「本日寄付きの株価が、前日日足の安値よりも安い場合」に、窓ができたと判定します。

窓ができるとは、寄付きの株価が「昨日1日かけて作ったローソク足の高値よりも高い、または安値よりも安い」ということです。かなり大きなギャップができないとこれは実現しないように感じるかもしれません。実際のところ、どれくらいの頻度で窓はできるのでしょうか。

下のローソク足は、2015年11月から12月にかけての日経平均株価の日足チャートです。わずか2か月間のチャートですが、頻繁に窓ができていることが分かります。

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窓ができる場合に株価に特徴的な動きがあるならば、それを狙ってトレードできるのでは?というのが今回の考察内容です。

窓が生じる理由

では、なぜ窓ができるのでしょうか。その理由は東京証券取引所の立会時間(取引可能時間)が大きな原因でしょう。

東証の立会時間: 午前9時00分から午後3時00分まで

すなわち、午後3時から翌日午前9時までの18時間は相場が動いていません。ところが、経済は動いています。日本時間の深夜でも、世界のどこかで経済は動いています。ということは、相場に影響を与える事柄もどんどん出てきます。

それが翌日午前9時に一気に表現される・・・よって、窓ができます。

比較として、2015年11月から12月にかけての「くりっく株365」の日経225証拠金取引のチャートを確認しましょう。これはCFDですが、日経平均株価を原資産としています。このため、日経平均株価と同じような動きをします。ただし、取引可能時間が24時間近くあります。

nikkei-cfd-201511-201512

上のチャートで分かりますとおり、窓がほとんどありません。窓がほとんどない理由は、取引可能時間がとても長いからです。経済活動から出てくる情報がCFD価格に逐次反映されますので、窓が出づらいということになります。

日経平均株価を取引したいけれど窓は嫌だという場合は、CFDでの取引が選択肢となるでしょう。

窓は埋めるか?

では、窓が出た場合、日経平均株価はどのように動くでしょうか。これを考えるときに、「窓が埋まる」という表現がキーワードになります。すなわち、窓が埋まるとは以下の状態をいいます。

上側に窓ができるとき、株価が前日高値の位置まで下がる
下側に窓ができるとき、株価が前日安値の位置まで上がる

要するに、窓がなくなる方向に株価が動くということです。しかし、上の日経平均株価の日足チャートをご覧いただきますと分かりますとおり、必ずしも窓が埋まる方向に株価が動くとは限りません。窓が広がる方向に株価が動くこともあります。

そこで、2013年から2015年の3年間について「窓ができた場合、その翌日に窓が埋まった確率」を調べました。結果は以下の通りです。

2013年: 57%
2014年: 46%
2015年: 51%

3年間という短い期間ではありますが、「窓は必ずしも埋まるとは言えない」という結果のように見えます。ただし、これは「窓ができた翌日1日で窓が埋まるかどうか」について考察しています。

例えば、窓ができてから1週間以内に埋まればOKという考察ならば、結果は大きく異なるかもしれません。とはいえ、「窓は埋まる」ことを前提として取引するのは難しそうだ、という結果がぼんやりと見えてきます。

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