チャート分析を大別すると、二つに分けることができるでしょう。

・インジケーターを使うチャート分析
・インジケーターを使わないチャート分析

インジケーターとは、移動平均線、ボリンジャーバンド、MACDといったものです。インジケーターを使わないチャート分析とは、まさにその通りのチャート分析です。インジケーターを使わず、ローソク足等に補助線をいくつか追加するだけでチャートを読みます。

どちらの方法が優れているのでしょうか。比較してみましょう。

インジケーターを使うチャート分析

インジケーターには様々な種類があります。では、なぜインジケーターを使うのでしょうか。理由は人それぞれでしょうが、「ローソク足だけでは良く分からない」ことがその理由ではないでしょうか。

インジケーターのメリット

インジケーターの場合、どうなったら買いでどうなったら売りだということが、はっきり分かります。例えば、移動平均線を題材にしますと・・・短い期間の移動平均線が、長い期間の移動平均線を下から上方向に追い抜いていったら買いシグナルです。「ゴールデンクロス」と呼ばれることもあります。

下の図はゴールデンクロスを描いたものです。

golden-cross

ゴールデンクロスの勝率や利幅について、この絵では分かりません。しかし、ゴールデンクロスになったら買いだ!というのは簡単に分かります。これがインジケーターのメリットです。

インジケーターのデメリット

では、インジケーターのデメリットは何でしょうか。それは、「株価の値動きに遅れて買いシグナルや売りシグナルが出てしまう」事ではないでしょうか。

例えば、上で紹介しましたゴールデンクロスですが、移動平均線を作るために過去5日間だったり9日間だったり、もっと長い13日間(50日間でも可)という過去の株価を使って線を作ります。

すると、過去の値動きを使って導き出したインジケーターの値と、現在の株価の値動きに誤差が出てしまいます。ここ数日の株価が急騰しているのに、50日移動平均線はまだノロノロと横ばいの動きをしている・・・ということはよくあることです。

50日でなくて9日移動平均線だったとしても、反応が多少速くなるかどうかという程度の違いであり、どうしても本日の今の値動きとは乖離が出てしまいます。これがインジケーターのデメリットでしょう。

プライス・アクション・トレード

プライス・アクション・トレードとは、インジケーターを使わないトレードのことを言います。ローソク足の形そのものを見てトレードの判断をします。このメリットとデメリットは、インジケーターを使う場合とは反対になります。

メリット:
今現在の値動きを見て、買いか売りかを判断できます。過去の値動きについては、必要だと思えば売買の判断に使えばよいし、不要だと思えば無視して構いません。

デメリット:
一方、デメリットは、「誰が見ても簡単に分かるとはいい難い場合がある」ことでしょう。上の例のゴールデンクロスは、誰が見ても買いのサインが分かるでしょう。しかし、インジケーターを使わない場合、自分でそのサインを探さなければなりません。勉強と経験が必要になると分かります。

インジケーターを使うべき?それとも不要?

では、チャート分析をする際に、インジケーターを使うべきでしょうか。それとも、使わないでおくべきでしょうか。

これに対する答えは、人それぞれになるでしょう。月並みになりますが、「自分の好きな方法でチャート分析する方が良い」ということになるでしょう。

というのは、ローソク足だけでは判断できないという人に対してインジケーターを使うべきでないと言っても、それはただの苦痛です。インジケーターを使ったほうが良いでしょう。その逆も同じです。ローソク足だけが好みだという場合は、インジケーターは不要です。

現在の株式投資で成績がもう一つ・・・という場合は、両方を試してみると良いかもしれません。

インジケーターを使わないトレード例

ここで、インジケーターを使わないトレード例を考察してみましょう。とても簡単な方法です。最初に、みずほフィナンシャルグループ(8411)のチャートをご覧ください。

みずほフィナンシャルグループ

2011年からの推移です。2013年からは、200円を挟んだ値動きになっています。この銘柄で売買するのは、難しいかもしれません。買っても、なかなか株価が上昇しないからです。ボックス相場です。

同じ時期の日経平均株価と重ね合わせてみます。下の通りです。日経平均株価(赤線)の気持ち良い上昇と対照的です。

みずほフィナンシャルグループ

しかし、みずほフィナンシャルグループの値動きは、インジケーターを使わないトレードにぴったりです。

インジケーターを使わないトレード手法

2011年ころ、日本は沈没するのでは?という感じの時代でした。この時の株価の最安値(終値)は100円です。それを超えた後の最安値は、150円くらいです。

そこで、150円~200円の間で売買すると仮定します。念のため、100円になっても大丈夫なように資金管理します。

197円で買って、200円で売り(繰り返し)
194円で買って、197円で売り(繰り返し)
191円で買って、194円で売り(繰り返し)



(以下続く)

小さな売買注文を、多数繰り返す方法です。イメージ図は、下の通りです。青の曲線は株価の動きです。点Aと点Bで買っています。赤丸で売却し、青丸で再び買うという内容です。

これを、2点だけでなく、多くの価格帯で繰り返し売買します。

リピート系注文

この方法ならば、インジケーターを使わないで売買できます。株価が下がっても、お構いなしで売買を続けます。含み損になっても、利食いした金額の積み重ねでカバーです。再び200円を超える位置まで回復すれば、「すべてのトレードで利食いして、損切り0回」というトレードが完成します。

みずほフィナンシャルグループは配当を出していますので、含み損になった株も無駄ではありません。

どの証券会社を使うか

みずほフィナンシャルグループは値動きが小さいので、上の例では利幅3円で利食いとしています。また、1単元は100株ですから、2万円くらいで売買できるのが魅力です。

ここで問題になりうるのは、取引手数料です。利幅が小さいので、少しでも手数料が小さいほうが望ましいです。下は、DMM株からの引用です。主要ネット証券に比べて、明らかに手数料が安いです。

dmm株

DMM株は、他社に比べて株取引への参入が大変遅いです。このため、他社に追いつくために、このような価格設定にしていると予想できます。今回のインジケーターを使わないトレード手法の場合、DMM株が有力な候補になります。

株をはじめるなら、DMM.com証券

 

チャート分析の考え方
チャート分析手法
チャート分析のトップページに戻る