成行注文と同様、指値注文と逆指値注文もよく使われる発注方法です。その内容やメリット・デメリットを確認しましょう。

指値注文(さしねちゅうもん)

指値注文とは、今よりも有利な特定の株価になったら買いたい、売りたいと指定する注文です。買い指値注文のイメージ図は、以下の通りです。

sashine

左側にある青の曲線は、株価の推移を表します。その後、茶色の点線のように株価が進むのでは?と予想しました。そこで、「ここで買いたいな!」と書いてある株価になったら買うという注文を、あらかじめ出しておきます。これが指値注文です。

発注後は、PCやスマホの電源を切っても大丈夫です。株価が注文価格に到達すると、約定します。

そして、その後上昇トレンドに乗れば満足、という図になっています。

どの価格で指値注文を出すか

なお、上の図では、最安値の部分で指値注文を出していません。本来ならば最安値で買いたいです。しかし、将来の株価を完璧に予測するのは不可能です。そこで、今よりも安い株価だったら買いたいという場合には、底値予想よりも少し上で指値注文を出すと、注文が成立しやすくなるでしょう。

逆に、最安値予想よりもさらに下で指値注文を出すという方法もあります。これは、どうしても買いたいというわけではないけれど、底値予想よりもさらに安くなるならば買いで勝負したいな、という場合に有効でしょう。

売りの指値注文の場合は、上とは逆の図になります。現在値よりも株価が高くなり、指定した株価になったら売りを実行しますという注文です。

メリット

株価が希望の価格になる前に、「事前に注文できる」というのが大きなメリットです。あらかじめ注文を出しておいて、後は株価が注文した価格になるのを待つだけです。待っている間に仕事をしたり学校に行ったりできます。

指値注文という方法がなかったとしたら、どうでしょうか。

株価が買いたい価格になるのをじっと待って、株価がその価格になった瞬間に成行注文で発注しなければなりません。しかも、成行注文だと、希望の株価と少し違う価格で約定することもあるでしょう。

そもそも、株価の動きをじっと監視できるような時間を確保するのは、一般的には難しいです。指値注文は、私たちに時間的余裕を与えてくれる有効な注文方法です。

デメリット

株価が注文した価格にならないと、いつまでたっても約定しません。これがデメリットです。

ただし、株価が予想(期待)する価格に到達しないのですから、約定できない方が良いのかもしれません。無理に約定させると、良くない結果が待っているかもしれません。よって、これをデメリットと言って良いのかどうか、少し迷うところです。

どうしてもその株式を売買したい場合には、成行で注文するか、別記事にある「不成(ふなり)」で注文します。

逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)

逆指値注文とは、名前の通り指値注文の逆なのですが、何が逆なのでしょうか。下の図で確認しましょう。現在値はBです。

stop-order2

指値注文の場合、現在値のBよりも株価が下がったところで買いたいという注文を出します。逆指値はそれとは逆で、現在値よりも高い株価を指定して買い注文を出します。上の図で「ここで買いたいな!」と書いてある部分です。

では、わざわざ高値で買う理由は何でしょうか。株価が上昇するならば、点Aや点Bで買ったほうが有利です。

その理由は、図のCの通りです。安値のAやBで買った後に下落してしまうと、損になってしまいます。そこで、「上昇トレンドであると確認できてから買おう」というのが逆指値注文です。

もちろん、上昇トレンドを確認してから買っても、直後に下落する可能性はあるでしょう。しかし、上の図で株価の値動き(実線部分)を見ると、上昇というよりは下落トレンドに見えます。ここで買うと、本当に下落トレンドだった時に困ります。

このリスクをなくしたいときに、逆指値注文が有効に使えます。売りの逆指値注文の場合は、この説明とちょうど逆になります。

メリット

指値注文と同じメリットが、ここでも当てはまります。すなわち、希望する株価で売買できます。また、事前に注文を出しておけますので、発注後は自分の時間を自由に使うことができます。

パソコンの前に座り続ける必要はありませんし、スマホをじっと眺める必要もありません。

成行注文も、パソコン等をじっと眺める必要はありません。ただし、成行注文は、すぐに約定することを重視しています。このため、どの株価で売買することになるのかが分かりません。

デメリット

デメリットも指値注文と同じです。すなわち、株価が注文価格に到達しなければ売買できないということです。

「逆指値で取引したい。しかし、最終的には何が何でも取引だけはしたい」という場合は、不成(ふなり)注文を利用しましょう。

 

売買の注文方法を確認しよう!