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日経平均株価の曜日ごとの値動きの傾向

2016年2月22日

株式は、毎日のように売買されています。すると、曜日によって何か傾向が出るかもしれません。

例えば、月曜日は日曜日の次です。土日は相場がありませんから、月曜日特有の値動きがあるかもしれません。

同様の理由で、金曜日も何かあるかもしれません。土日は取引できませんから、手じまいの動きが目立つかもしれないからです。

そこで、2013年~2019年の日経平均株価について、曜日ごとの傾向を調べました。

曜日の前に、日経平均株価のチャート確認

曜日別の特徴を見る前に、調査期間(2013年~2019年)の日経平均株価のチャートを確認しましょう(赤枠部分)。日経新聞から引用です。

日経平均株価

2013年~2019年ですから、調査期間は7年にも及びます。長期間ですが、上のチャートの通り、全体として値上がり傾向にあります。

よって、曜日別に調査する場合も、全体として価格が上昇する確率が高くなるでしょう。表を見る際は、この点に留意が必要です。

曜日別の日経平均株価:始値と終値比較

下は、日足の始値と終値を比較した表です。この表を見れば、日足で価格が上昇しやすい曜日が分かるかもしれません。

上昇 下落 上昇率
月曜日 150 161 48.2%
火曜日 185 164 53.0%
水曜日 177 172 50.6%
木曜日 160 190 45.8%
金曜日 191 161 54.2%
合計 863 848 50.4%

上の表を見ますと、価格が上昇しやすい日は金曜日でした。確率は54.2%です。逆に、価格が下落しやすい日は、木曜日でした。

この数字を見ますと、少々意外かもしれません。と言いますのは、調査期間の日経平均株価は、全体として上昇傾向だからです。にもかかわらず、曜日別の上昇率は、50%前後に収まっています。

また、金曜日の上昇率が1位というのも、意外かもしれません。

と言いますのは、「手仕舞い売り」という言葉が示すとおり、土日の休場中に何かが起きるリスクを避けるために、保有ポジションを決済して現金化する動きがあるような印象があるからです。

少なくとも、日足の始値と終値を比較する限りにおいては、トレードに使えそうな特徴は見いだせないようです。

曜日別の日経平均株価:前日終値比

次に、日足の終値に注目しましょう。ある日の終値は、前日終値に比べて上昇したか、それとも下落したか、です。

上昇 下落 上昇率
月曜日 168 143 54.0%
火曜日 187 162 53.6%
水曜日 184 165 52.7%
木曜日 185 165 52.9%
金曜日 201 151 57.1%
合計 925 786 54.1%

先ほどとは異なり、全ての曜日で50%を超える数字になりました。これは、調査期間の日経平均株価が上昇を続けたことを反映しています。

上昇した確率が最も高かったのは、金曜日です。逆に、最も低かったのは水曜日です。

全体的に日経平均株価が上昇を続けたのですから、曜日別でも上昇率が高くなるのは自然です。よって、この表を見ても、トレードにすぐ使えそうな特徴は見いだせないと言えそうです。

曜日別の値動きの評価

上の表を使って、株価の曜日別値動きの特徴を見てみましょう。

夜間取引で上昇しやすかった

日中の立会時間の値動きを見ますと、株価の上昇確率は50%くらいでした。しかし、終値比で見ると、54%くらいの上昇率でした。

これは、取引所の立会時間外で株価が上昇しやすかったことを示しています。

東京証券取引所の立会時間は、1日のうち5時間しかありません。そこで、立会時間外で取引するには、PTS市場で売買したり、「くりっく株365」を使ったりするのが候補になります。

(オプションや先物は、敷居が少々高そうです。)

PTS市場ですと、一般的には深夜0時から朝8:20までは取引できません。この時間帯に重大なイベントが起きると、ドキドキすることになります。そう考えると、くりっく株365が有望だと言えそうです。

立会時間中は、株価が上昇しづらかった

調査期間の株価を見ますと、最初は10,000円くらいで、最終的に24,000円くらいになっています。すなわち、株価は2.4倍です。

ところが、立会時間中の株価上昇率(日足)は、50%くらいです。すなわち、立会時間中は株価が上昇しづらかったと言えそうです。

株価が上昇傾向にあるときに、この結果です。株価が下落傾向になったら、上昇確率はもっと低下するかもしれません。

月曜日に特徴が見られない

そして、月曜日に特徴的な値動きが見られないという結果でした。切り口を変えて調べると、何か出てくるかもしれません。

月曜日は休日明けであるという特徴がありますから、何かクセがあるかと期待したのですが。

金曜日の価格は上昇しやすかった

月曜日とは対照的に、金曜日の株価は上昇しやすかったことが分かります。

知識は無駄ではない

以上の考察を見ますと、「曜日を基準にして売買するのは、少なくとも日経平均株価では通用しそうもない」と分かります。

この結果は、正直なところ残念です。しかし、無駄ではありません。知識の蓄積につながるからです。将来、どこかでこの知識が使えるかもしれません。

また、このような検証を繰り返すうちに、下のリンク先記事のような「お宝」情報が見つかることもあります。

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