長期投資

損切り不要な株式投資

2018年9月27日

株式投資をする場合、短期トレードになればなるほど、損切りは必須のように思えます。しかし、損切りは苦痛です。可能ならば損切りしたくありません。

そこで、損切りしない株式投資は可能かどうか、考察します。

正確に考えるべきでしょうから、「損切りしないとはどういうことか」という部分から、考えていきます。

損切り不要な株式投資とは

株式投資において損切りが不要とは、すなわち、2種類でしょう。

  • 永遠に損切りしない
  • 常に利食いで取引完了

どんなに超人的なスーパートレーダーでも、短期トレードの場合、損切りは必要不可欠です。

ということは、短期トレードで損切りしない株式投資は不可能、ということになります。

短期トレードのつもりで買って、その後株価が下落しても保有を続けるという場合、それは短期トレードではなくて長期投資になってしまいます(ただの塩漬けとも言えますが)。

現物株の長期投資に限られる

以上の検討から、損切りしない株式投資は、現物株保有(長期投資のみ)に限られます。

その他の手法(信用取引、先物、オプション等)は、何らかのコストがかかったり、取引終了期限が決められていたりします。

コストを永遠に支払っていると損してしまいますし、取引終了期限がある場合は、その時点で含み損があると損になってしまいます。

そこで、現物株保有に特化して、損切りしない株式投資を検討しましょう。

典型的な失敗例【塩漬け】を考察

損切りしない株式投資で成功するために、典型的な失敗例である塩漬けを確認しましょう。塩漬けを避けながら、損切り回避も同時に目指します。

ハードルが高そうです。

塩漬けをおおまかに確認しますと、「株価の上昇を期待して買ったが、株価が下落して含み損になってしまい、長期保有せざるを得なくなった」という状態です。

ここで、塩漬けを分解して考察します。

  • (1)株価の上昇を期待して買った
  • (2)損切りが嫌で保有を継続した
  • (3)損切り不可能なレベルに下落
  • (4)長期保有するしかない状態

どこで間違えたら塩漬けになるか

上の4つの中で問題があるのは、どの部分でしょうか。

(1)で株価上昇を期待して買うのは、通常のことです。そして、(2)で含み損を実現損にしたくないので、保有を継続します。

この記事の目標は「損切りしない株式投資」ですから、損切りしないという選択をします。

その後、(3)で株価がどうしようもないレベルまで下落します。株価は自分で操作できませんから、株価下落は受け入れるしかありません。

そして(4)です。損切りしませんから、長期投資名目で塩漬け確定です。

こうしてみると、塩漬け覚悟でないと、損切りしない株式投資はできないように見えます。しかし、視点を変えてみると、可能になります。

損切りしない株式投資の方法

塩漬け株の考察では、抜けている部分がいくつかあります。そこに焦点を当てれば、損切りしない株式投資が可能になります。

項目は、3つです。いずれも、長期投資を視野に入れています。

  • 上がる株よりも、下がらない株
  • 配当と株主優待
  • 細かく分割して買い、利食いをくりかえす

上がる株よりも、下がらない株

この考え方は、下のリンク先の記事の通りです。株価が上がる銘柄を買おうとするから、どこかで無理が出てきます。

そこで、下落しそうもない株という視点で銘柄を選びます。

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あるいは、日本の景気が悪化しても、下落幅が限定されそうというイメージでも良いかもしれません。肩の力を抜いて、視野を広くできるでしょう。

とはいえ、銘柄選択は難しいです。そこで、この選択肢は優先順位が低いかもしれません。次を見てみましょう。

配当と株主優待

配当と株主優待は、きわめて重要なメリットです。銘柄検索をすると、配当利回りが3%を超える銘柄が多数見つかります。4%でも数多くあります。

そして、株主優待は現金化しないとしても、相応の価値があります。

合計すると、年利回り4%~6%相当を狙えるでしょう。4%~6%でも、長期投資で長い期間保有すると、大きな額になります。

損切りしない株式投資を考える場合、この視点も考慮できます。

細かく買って、細かく利食い

これは、いわゆるリピート系注文と呼ばれる方法です。イメージは、下の図の通りです。いくつもの株価で小さく買って、小さく利食いします。それを繰り返します。

リピート系注文

具体的な株価で表現すると、以下のイメージです。

  • 500円で買って、525円で売り(これを繰り返す)
  • 475円で買って、500円で売り(これを繰り返す)
  • 450円で買って、475円で売り(これを繰り返す)
  • (以下続く)

例えば、自己資金が100万円あるとします。100万円を使って、ある銘柄を買いました。その後、株価が下落したら塩漬け決定です。

配当と株主優待で頑張るしかなくなります。

そうではなく、「5万円×20個の注文」に分けます。そして、価格が下がるたびに少し買います。価格が上昇したら、含み益になった株を利食いします。

これを繰り返します。

時々、大型株などで、長期的に全然株価が動かなくて狭い範囲でボックス相場になることがあります。そのような銘柄だと、細かい利食いをたくさん繰り返せます。

メリット

この方法のメリットは、いくつもあります。

  • 株価が下落しても、売買を繰り返せる
  • 利食いを繰り返せば、含み損を超える利益になる
  • 株価が下落すると、購入平均額を引き下げられる

仮に100回繰り返し売買した後で株価が上昇すれば、100連勝となります。もちろん、成績はプラスです。

また、株価が大きく下落したとしましょう。この場合、結果として高値で買った株は含み損になりますが、それは全資金の一部だけです。

株価が下がったところで、予定通り少し買います。そして、少しの含み益で利食いします。

これを繰り返すと、含み損よりも、利食い額の合計を大きくできるでしょう。

株価が下落しても、利益確定で獲得した資金は、減りません。これが、含み益との違いです。大きなメリットです。

確定益を、どんどん積み上げます。

さらに、価格下落後に、安値で買った株を長期保有にすると、高値で買った株と合わせて、平均購入単価を引き下げることができます。

こうして、「株価が下落しても、損益はプラス(上昇したら、もちろんプラス)」というトレードが可能になります。

デメリット

デメリットとしては、トレードの管理が少々面倒くさいことです。以下の例があるとします。

  • 株価1,000円で、100株購入
  • 株価900円で、100株購入

この場合、証券会社の管理画面を見ると、「株価950円で200株購入」とまとめられているでしょう。

これだと、一見しただけでは、どの価格で何株買ったのか分かりません。

取引記録をたどっていけば、上の2つの記録が出てきます。しかし、購入した回数が多くなると、管理がややこしくなります。

この場合、エクセル等を使って管理します。管理しても、値動きがあるたびに買って売るのが面倒かもしれません。

CFDの自動売買を使う

この場合に有効なのが、CFDの自動売買です。CFDとは、株価指数などを売買する際に使われます。売買した対象を受渡ししないことが、特徴です。

例えば、日経平均CFDを、2万円で10口(20万円)買ったとします。

実際には、20万円を支払いませんし、日経平均を受け取りません(受取ろうと思っても、日経平均は計算上の数字なので、受渡しできません)。

「計算上」、手許現金は20万円減少し、日経平均を受け取ったと仮定します。

その後、2万2千円で全部(10口)売ったとします。計算上、22万円の受取です。

この場合、20万円を支払って22万円を受け取るという仮想取引の結果、差額の2万円が収益となります。これが、CFDの取引です。

この売買を、自動で繰り返すことができます。ひとたび設定すれば延々と取引してくれるので、大変楽です。

下は、イメージ動画です(インヴァスト証券から引用)。株式でなく米ドル円ですが、考え方は同じです。

どの銘柄を選ぶか

では、この取引で活躍できる銘柄は、どのような特徴を持っているでしょうか。最高なのは、下の通りです。

  • ボックス相場で推移する銘柄

これが、通常の現物株投資と異なる点です。通常の株式投資は、買った後に大きく上昇してくれた方が良いです。

しかし、この取引は異なります。

下のイメージ図の値動きが、最良です。すなわち、ボックス相場です。延々と利食いしてくれます。

リピート系注文

価格が上がる銘柄を探すのは大変ですが、「同じところで上下動する」という銘柄を探すのは、どうでしょう。

あるいは、「下落しても、最終的に上昇してくれればOK」だったら、どうでしょう。

小さな利食いをたくさん繰り返すタイプですので、爆発的な上昇は不要です。価格の上下動さえあれば十分です。

この取引は、トライオートETF(インヴァスト証券)で実行可能です。一般的な証券会社では、CFDの自動売買は困難です。

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