トレード手法

原油先物価格の暴落を受けた投資戦略

2020年4月20日

新型コロナウイルス問題を受けて、原油先物価格が暴落しています。この様子を確認するとともに、暴落を受けたトレード手法を考察します。

原油先物の長期チャート

原油先物の価格がどれくらい暴落しているか、1983年以降のチャートで確認しましょう(引用元:TRADING ECONOMICS)。

赤の横線を追記しました。1バレル=20ドルのラインです。

原油先物のチャート

この記事を書いている時点で、1バレル=11.66ドルになっています。チャートを見ますと、1983年以降の最低水準だと分かります。

過去の値動きを振り返る

過去の値動きを、ざっくりと振り返りましょう。

1980年代半ばから2000年くらいにかけて、10ドル~20ドルくらいのボックス相場で推移してきました。1991年くらいに価格が跳ね上がっていますが、これは湾岸戦争の影響です。

2000年代は、中国の台頭と石油需要の高まりを受けて、原油価格がうなぎ登りになりました。

2008年のリーマンショック辺りで、一時的に下落しています。しかし、すぐに価格は復活した様子が分かります。その後、2015年頃以降は40ドル~60ドルくらいで推移してきました。

しかし、2020年の新型コロナウイルス問題を受けて、暴落です。需要が一気に減退すれば、供給多寡で価格が暴落するのは仕方ありません。

暴落の結果、1990年代のレンジの底値付近まで価格が下落した、という構図になっています。

今後の値動き見通し

今後の値動きに関しては、誰にも分かりません。しかし、予測することはできます。見通しを考察してみましょう。

供給側

これだけ価格が下落すると、高コスト体質の産油施設は操業を継続できないでしょう。すなわち、生産量の減少要因となります。

サウジアラビア等がどのように動くか不明です。価格が下落すれば収入が減ります。それを生産量の増加で補おうとすれば、さらに価格が下落します。

生産量を落とすことで価格回復を狙う場合は、価格の上昇要因となります。

しかし、生産量をいきなり半減する等の思い切った措置は困難でしょうから、供給側ができる施策は限られていると言えそうです。

需要側

では、需要側はどうでしょうか。短期的にはともかく、中長期的には需要が増大すると予想できます。

  • 新型コロナウイルス問題は、5年も10年も続くものではない
  • 病気を抑え込んだ後、いつの日か、好景気になるはず
  • 世界の人口は増え続けている

どれだけ需要が減退しても、ゼロにはならないのでは?なぜなら、私たちの身の回りは、原油を原材料にした物で溢れています。

中長期的に見れば、いずれ価格は上昇するだろうと想定できます。

仮に、原油を自由に購入・保管・売却できるなら、今の歴史的な安値で買い込んで、5年~10年以上経過して高値になった時に売るのが、合理的な選択肢の一つでしょう。

2020年4月21日に追加:
期近物に限られた話ですが、史上初のマイナス価格を記録しました。しかし、期先はプラスで推移しており、原油ETF価格もプラスです。期近物は、清算日を21日に控え、異例の展開になったのかもしれません。

投資戦略

しかし、私たちは、原油そのものを買って保管することは困難です。できたとしても、どうやって売るの?という感じです。

そこで、可能な範囲で、投資戦略を検討しましょう。

中長期に資金を投入できる場合

上の考察が適切だと考える場合、原油先物を買って、長期的にそのまま放置するのが選択肢になります。とはいえ、先物には限月(げんげつ)がありますから、乗換えが面倒です。

そこで、原油価格を原資産にしたETFが、選択肢になります。

下の月足チャートは、「NEXT FUNDS NOMURA 原油インデックス連動型上場投信」です(引用元:DMM株)

原油価格に連動しますから、価格が下落している様子が分かります。

上のチャートは、10年チャートです。10年だと、底値が見えないので少々怖い感じもします。

しかし、記事冒頭の1983年以降のチャートを見ますと、何となく底値が見えてきます。その底値は予想でしかないのですが、長期チャートを見ることで、より多くの考察ができます。

短期的にはともかく、中長期的には上昇するだろうと思えば、買うことができます。上のチャートでは、最新価格は127円です。

254円になれば、投資資金は倍増になります。

取引する証券口座

この投資戦略を実行するには、ETFを買えれば十分です。高機能なツールは不要です。よって、手数料の安さが最も重要です。

別記事「株式投資の簡単な手法(高値掴みも回避できる)」の売買手数料比較で確認しました通り、現物株式の売買はDMM株が有利です。

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低コストでトレードできます。

短期的にも収益を得たい場合

長期でなく短期~中期的に成功したい、という場合もあるでしょう。この場合は、どうしましょうか。

原油価格は、今後も下落を続けるかもしれません。しかし、ゼロにはならないでしょう。そして、短期的には上昇を期待できないとします。

この場合、ボックス相場になるのでは?と想定できます。

この場合、下のチャートのイメージで取引できます。ボックス相場の安値で買って、高値で売却します。これを繰り返します。

ボックス相場

ところが、ボックス圏の安値と言っても、実際にどの価格で買えばよいのか分かりません。同様に、どこで売れば良いのかも、良く分かりません。

そこで、少し考え方を変えます。下の通りです。価格が下落するたびに、少しずつ買います(青丸)。そして、それぞれのポジションにつき、少し含み益が出たら利食いします(赤丸)。

この繰り返しです。

リピート系注文

価格は暴落しているとはいえ、ボックス相場の中の高値で買いたくありません。そこで、安値を狙って買うという絵を描いています。

こうすれば、安値ギリギリを狙う必要はありません。高値ギリギリを狙う必要もありません。

問題があるとすれば、発注回数が多くて面倒くさいということです。こういう場合は、インヴァスト証券のトライオートETFが候補になります。

トライオートETFは、このトレードを全自動で実行します。

ひとたび取引設定をすれば、その後はPCやスマホの電源を落としても問題ありません。自動で売買してくれます。

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