株式投資とFX(外国為替証拠金取引)は、一般的には別の投資手法として扱われています。しかし、長期保有の株式を使って、FXでトレードすることもできます。

また、長期保有の株式は、そのまま維持したいです。そこで、FXで大損して換金が必要、という事態を避けるように取引します。

すなわち、FXの取引も長期運用を目指し、株式とダブルで安定的な収益確保を狙います。

FXの仕組み

最初に、FXの仕組みを簡潔に確認しましょう。

1 資金(=証拠金)をFX業者に預けます。
2 売買したい通貨ペアを選び、売買します。
3 取引を終了するには、反対売買して決済します。

FXの世界では、銘柄のことを通貨ペアと呼びます。信用取引と似た感じです。違うのは、FXでは投入資金の25倍(レバレッジ25倍)の額までトレード可能です。株式の信用取引の場合、おおむね3倍ですから、大きく異なることが分かります。

また、投入資金と同額またはそれよりも小さな額でFXをしても構いません。これも、信用取引と同じです。

しかし、FXの場合は、長期に保有して稼ぐ(スワップポイントを得る)ことができます。これが信用取引と異なります。スワップポイントとは、金利に似たものです。

また、通貨ペアの変動の大きさは、株式に比べてとても小さい傾向にあります。例えば、米ドル/円(USD/JPY)が100円だったとして、いきなり50円くらい円高になったら、市場やニュースは大騒ぎです。政府や日銀も巻き込んでザワザワするでしょう。

一方、株式の場合、ある銘柄の株価が100円から50円に下落しても、それはごく普通にあることです。ニュースになりません。

よって、資金の25倍までトレードできるといっても、株式よりも圧倒的にリスクが高いというわけではありません。ただし、ここでは長期安定の運用を考えます。よって、レバレッジは2倍までと考えます。

安全度をさらに高めたい場合は、レバレッジ1倍くらいで取引します。

FXの長期保有で収益を狙う

FXでも、配当に似たような制度があります。これをスワップポイントと言います。スワップポイントを簡潔に説明しますと、以下の通りです。

「金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買えば、スワップポイントを毎日獲得できます。」

例えば、豪ドル/円(AUD/JPY)を買うとしましょう。これは、円を売って豪ドル(オーストラリアドル)を買うという取引です。日本よりもオーストラリアのほうが恒常的に金利が高いですから、毎日スワップポイントを獲得できます。

外貨預金の金利のようなイメージです。

どれくらいスワップポイントをもらえるかですが、金利動向によって異なります。2018年9月現在ですと、1万豪ドルあたり毎日30円~50円が多いでしょう(具体的な額は業者によって異なります)。年利換算しますと、およそ1.4%~2.2%くらいです。

レバレッジ2倍で取引すると、投資元本に対して年利2.8%~4.5%くらいの収益を見込めます。

豪ドル/円を買った後に円安(価格が上昇)になれば、スワップポイント益と為替差益のダブルで収益を得られます。

買方金利、売方金利、品貸料に相当する経費なし

なお、信用取引の場合、様々な経費が必要です。具体的には、以下の通りです。

・買方金利
・売方金利
・品貸料
・売買手数料

しかし、FXの世界では、これらに相当する手数料が存在しません。通貨ペアの為替レートやスワップポイントの中に、あらかじめ手数料に相当する金額が含まれているためです。

よって、感覚的には、一切の手数料なしで、スワップポイント益だけを得ることができます(ただし、売買手数料を取るFX業者は、一部存在します。)。

長期保有の株式を証拠金として使う

FXで、配当に似た性質を持つスワップポイントを得ようと思うとき、資金をFX業者に預けて、通貨ペアを買う必要があります。しかし、株式を資金(証拠金)の代わりに使ってFXができる会社があります。

すなわち、こういうことです。

1 株式を持っているから、配当金をもらえる
2 同様の理由で、株主優待ももらえる
3 株価が値上がりすれば、含み益が大きくなるし、売って利益を確定しても良い
4 株式を証拠金として使い、FXのスワップポイント益も得られる

配当利回りが3%、スワップポイントの利回りが4%とすれば、1年間の合計で、7%を獲得可能です。

株式を証拠金として使う場合、前日終値の70%の額を証拠金として使える例が多いです。すなわち、株価が100万円だったら、70万円分まで取引可能です。

レバレッジ2倍までで取引するとすれば、70万円×2=140万円分まで取引可能です。

豪ドル/円=80円とすれば、2万通貨(2万豪ドル)弱まで買えます。1日当たりのスワップポイントが30円台として、仮に2万ドル買うとすると、毎日60円台を得られる計算になります。1年間で2万円以上です。

こうして、株式からは配当と株主優待をもらい、FXからはスワップポイントをもらうことができます。

どの通貨ペアを買うか

では、どの通貨ペアを買って長期で保有しましょうか。株価変動でリスクを背負っていますので、FXではリスクを小さくしたいです。

この場合、先進国の通貨ペアが選択肢になるでしょう。トルコリラ/円などの新興国通貨ペアは、円高になりやすい性質を持っています。

下の長期チャートは、豪ドル/円です。1996年以降、50円台から110円弱の間でしか動いていないと分かります。そこで、この範囲でできるだけ円高の時点で買えば、含み損になることがあっても小さくできますし、スワップポイントも安定してもらえると期待できます。

豪ドル/円

ただし、上のチャートは過去の話であって、将来の話ではありません。株式投資と同様、価格変動をあらかじめ知ることはできませんので、レバレッジは少しでも小さくすることが望ましいです。

注意事項

この取引の注意事項は、株価が暴落する場合です。株価の70%までを証拠金として使えますので、株価が暴落すれば、証拠金の額も減ってしまいます。

このため、安全を重視するなら、獲得したスワップポイントはFX口座内に入れっぱなしにすることが重要でしょう。獲得したスワップポイントも証拠金として使えるからです。すなわち、株価が下落しても安心です。

さらに安全度を高めるなら、多少の現金をあらかじめ入金しておきます。

長期保有の株式を証拠金として使えるFX業者

株式を証拠金にしてFXができる業者は、日本ではわずかですがあります。マネーパートナーズです。長期保有目的で株式を持つならば、それを利用してさらに効果的にFXをしてみるのも選択肢となるでしょう。

下の画像は、マネーパートナーズからの引用です。

マネーパートナーズ

マネーパートナーズのメリット

なお、マネーパートナーズのFXは、売買手数料無料です。また、今保有しているポジション(この記事の例では、豪ドル/円)を反対売買して決済してから、スワップポイントの税金を納めればよいというメリットがあります。

すなわち、ポジションを決済しなければ、何年たっても税金を納める必要がありません。

以下の取引例を考えましょう。

豪ドル/円を2万通貨(2万豪ドル)買った。
1年目:スワップポイント益2万円
2年目:スワップポイント益2万円
3年目:スワップポイント益2万円



10年目:スワップポイント益2万円
そして、10年目にポジションを決済(反対売買)した。

この場合、10年目にして、ようやく納税すればOKです。9年目までは納税の必要がありません。よって、獲得したスワップポイントを全額口座に保有できます。そして、このお金は証拠金として使うことができます。

【公式サイト】マネーパートナーズ
株式会社マネーパートナーズ パートナーズFX

 

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