株式の長期投資では、ある銘柄を買って、何年もずっと持ち続けることが基本になります。

長いお付き合いをすることになりますから、最初の銘柄選択がとても重要です。そこで、銘柄選択の基準を考察します。

理想:株価が上昇する銘柄を買う

最初に、理想の形を考えましょう。買いたい銘柄の理想は、長期的に株価が上昇することでしょう。また、これに加えて、高配当で株主優待も魅力的なら、申し分ありません。

しかし、株価が上昇する銘柄を自分で見つけられるなら、長期投資にこだわる必要はありません。短期から中期のトレードをした方が早いです。

デイトレード:毎日利食い
スイングトレード:こちらも、いつも利食い

長期でぼんやり待つ間に、簡単に億万長者になれます。しかし、実現は極めて難しいです。理由は、上昇する銘柄が事前に分からないからです。

「長期的な株価上昇」の視点を持たない

分からないものを考えても、やはり分かりません。そこで、逆説的に考えてみます。すなわち、「長期的に株価が上昇する銘柄を探す」のではなく、「長期的に見て株価が下落しづらそうな銘柄を選ぶ」です。

図で考えてみます。

大幅上昇銘柄を選ぶ場合

下の図は、株式全体のイメージ図です。大きな丸は、銘柄全体を示します。左上部分に、緑色の丸を描きました。これは、長期的に見て株価が大幅に上昇する銘柄です。

これを探して、私たちは情報集めに奔走します。

株式

しかし、既にみたように、大幅上昇銘柄を探すのは容易ではありません。銘柄全体から見れば、大幅上昇は一部にすぎません。その結果、大幅上昇銘柄を当てられず、白部分の銘柄を買ってしまいます。

白部分の右下には、大幅下落銘柄があります。残念ながら、ここの銘柄を買ってしまう場合もあるでしょう。そこで、考え方を転換します。

大幅下落銘柄を避ける

大幅上昇の銘柄を探せないなら、大幅下落銘柄を買わないように努力します。下の図の通りです。上の図では、買いたい銘柄の面積(緑色)はわずかでした。下の絵の場合、面積が広いです。

その分、ハズレを買ってしまう可能性を減らせると期待できます。

株式

大幅上昇の銘柄を買えなくても、大幅下落銘柄を買わなければ、資産は維持できそうです。また、大幅に上昇しなくても、配当や株主優待でゆっくりと資産の成長を目指します。

この方法は、現実的な選択肢になるでしょう。

銘柄選びの基準

では、具体的にどのように銘柄を決めれば良いでしょうか。株価が大幅に上昇する銘柄を選ぶのと同様に、簡単ではありません。しかし、いくつか基準を考えることができます。

基準1:株価が高すぎないこと

株式投資の基本は、「安く買って高く売る」です。しかし、実行するのはとても難しいというのも事実でしょう。そこで、少し条件を緩和して考えます。すなわち、「株価が高すぎない時に、買うかどうかを検討する」です。

長期チャートを見れば、自分が買いたい株式の現在価格が高値圏なのかそうでないかが分かります。安値で買おうとするとストレスが溜まりますし、儲けたいという意識が強くなりすぎて難しいかもしれません。

そこで、高値圏でなければいいかな、という感じで考えてみます。

基準2:配当が良いこと

長期投資は、株価の上昇を期待したいです。しかし、遠い将来の株価は誰にも分かりません。そこで、定期的に得られる配当に注目します。株式の購入総額に比べて、配当の割合は何%でしょうか。

0%よりも1%の方が良いですし、1%よりも2%の方が良いです。配当が高い銘柄を選択したいです。

10年以上の長期で保有すれば、配当の合計額は、株式を買うために投入した額を超える可能性もあります。

基準3:株主優待があるとうれしい

株主優待が自宅に届くと、とてもうれしいです。お金を出して買おうとは思わないけれど、もらえたらうれしいな。そんな商品もたくさんあることでしょう。株主優待を毎月もらえるように多くの種類の株式を買えば、毎月のように届くことになります。

長期投資は、じっと待つというイメージがあるかもしれません。しかし、この方法ならば、イベント性があって楽しいです。

また、株主優待をお金に換算すると、結構な額になることがあります。配当と合わせて考えると、この二つで大きな額になるかもしれません。株主優待が不要ならば、金券ショップ等で売ることもできます。

基準4:自分が応援したい企業であること

盲点かもしれませんが、これも重要です。自分が嫌いな企業の株を買って何年も持ち続けるのは、気持ちの良いものではないでしょう。そこで、自分が好きな企業・応援したい企業の株を買うというのも考慮したいです。

自分が応援したい企業ならば、その企業の情報を集めるのは苦にならないでしょう。自分が嫌いな企業に比べて情報量が多くなるでしょうから、より正確な投資判断ができるかもしれません。

上でご案内した銘柄選びの4基準は、例です。しかし、この条件で銘柄を選びますと、投資対象になる銘柄数をぐっと絞ることができるでしょう。

また、どの株式を買えば良いのか分からなくて途方に暮れる確率を、減らせるかもしれません。

 

株式の長期投資
長期投資の手法
各業界と株式投資
経済指標と日経平均株価
→ 長期投資カテゴリのトップページに戻る