くりっく株365でトラリピを設定する場合、トラップをどのように仕掛ければ良いでしょうか。今回は、長期的に継続してトレードすることを前提に考えてみます。
また、トラリピは「買って、株価が上がったら売る」というトレードも「売って、株価が下がったら買い戻す」というトレードも可能です。今回は「買って、株価が上がったら売る」というトレードを想定します。
日経平均株価の推移とトラップ
下のチャートは日経平均株価の推移です。2001年以降の長期チャートです。
この期間全体でトラリピすることを考えたとします。あまりにたくさんの注文を出すと、全ての注文が成立したときに買い数量が大きくなりすぎるかもしれません。
そこで、以下の通りトラップを仕掛けるとします。
17,000円で買い、18,000円で売る
16,000円で買い、17,000円で売る
以下続く・・・
すなわち、日経平均株価が1,000円下がるごとに買い注文を出し、取引が成立した後、株価が1,000円上昇したら売却して利食いするという方法です(利食いしたら、トラリピは再び元のレートで買い注文を「自動で」出してくれます)。
下のチャートで赤線を引いている株価で買います。
上のチャートをご覧いただくと分かりますが、日経平均株価はトラップの範囲内でウロウロと動いています。
すなわち、「これから株価は上昇するか、それとも下落するか?」ということを考えなくても、1,000円ごとに買って売るという自動売買をしてくれます。予想する作業から解放されるということです。これがトラリピの大きなメリットです。
なお、18,000円よりも上に赤線がありません。
例えば、18,000円で買った後に再び10,000円まで日経平均株価が下落する状況を想定しますと、含み損が大きくなると予想できます。そこで、高値の水準では取引しないで様子見しようという意味です。
長期的に見て20,000円よりももっと上昇するだろうと考える場合は、もっと高値でも注文を仕掛ける検討ができるでしょう。
攻撃的なトラップ設定
上のトラップ設定をよく見ますと、利食いできる回数が実はあまり多くないかも?と感じるかもしれません。上の日経平均株価のチャートは、月足終値で作っています。
すなわち、月の途中の値動きが反映されていません。
月の途中の値動きを考慮すると、「買って、株価が1,000円上昇したら売る」というトレードはもっと頻繁にできるでしょう。しかし、もっと数多く取引を繰り返してほしいと考えたとしましょう。
そこで、「買って、500円上昇したら売る」というトラリピ設定を考えてみましょう。下のチャートの通りです。横の赤線が買い注文を示します。赤線と赤線の間は500円幅です。
これだけ密集したトラリピをしますと、買って売って・・・と何回も繰り返してくれるでしょう。
相場が波乱になると、乱高下します。一般的に乱高下は嫌われる傾向があるかもしれませんが、トラリピにおいては最高の状態です。「買った!売った!また買った!売った!」というトレードをひたすら自動で繰り返してくれます。
長期のトラリピ設定のメリットと注意点
今まで確認してきた長期トラリピについて、メリットと注意点を確認しましょう。
メリット1:長期間放置できる
トレードといえば、チャートをじっと見つめつつ、カチカチとクリックする姿を想像するかもしれません。しかし、トラリピにはその必要がありません。取引を開始すれば、あとはシステムが自動で取引してくれます。
仕事、勉強、遊び、旅行など、自分が大切にしたいことに思いっきり時間を使えます。
メリット2:波乱相場は最高
株価が乱高下すると、ニュースでは「大変だ!」という感じで報道があります。しかし、トラリピにおいては最高の展開です。今日の日経平均が1,000円の暴落で、明日は急反発して1,500円上昇!などという場面があったら、笑いが止まらないかもしれません。
注意点:証拠金をしっかり入金しよう
上のようにメリットが大きいトレード手法ですが、注文を仕掛ける範囲が大きいです。このため、証拠金をしっかり準備しておきましょう。
とはいえ、利食いや配当相当額が積み上がっていきますから、いつの日か、入金した証拠金を引き出してもOKというくらいになる可能性もあります。長期トレードの場合は、これを狙っても良いかもしれません。
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