金融商品を買うには、手数料が必要です。完全にコストがゼロだったら、証券会社の収益がなくなってしまって事業を継続できません。しかし、コストはやはり安いほうが良いです。

そこで、トライオートETFで外国ETFを取引する場合と、外国ETFの現物を買う場合のコスト差を比較しましょう。どちらが有利でしょうか。

取引開始時・終了時に要するコスト

取引開始時とはETFを買うとき、そして、終了時とはETFを売却するときです。このときに要するコストを比較しましょう(インヴァスト証券調べ。2016年4月時点)。

トライオートETF:
裁量取引(マニュアル注文)の場合、ゼロ円
AP注文の場合、発注代金の0.3%(税込)
現物外国ETF:
証券会社によって金額が異なりますが、大手ネット証券の最安手数料水準で考えますと以下の諸経費が必要です。
・売買手数料 約定代金の0.45%(購入時と売却時)
・現地売却手数料 約定代金1米ドルにつき0.0000218米ドル
・両替手数料(スプレッド) 25銭

トライオートETFの取引コストは単純明快です。表に書いてある以上の説明は不要でしょう。現物外国ETFについては、手数料がいくつもあります。確認しましょう。

現地売却手数料はごく小さいように見えますが、「1米ドルあたり」のコストだということに注意が必要です。10万円相当、100万円相当・・・約定代金が上がるにつれて、手数料も比例して大きくなります。

また、両替手数料の25銭ですが、一見すると小さな額に見えます。しかし、これは大きな額です。というのは、1米ドル=120円のとき、120円の取引に対して手数料が25銭だということです。率にしますと0.2%以上になります。

一つ一つの手数料は小さい割合かもしれませんが、それらが合計されますと大きな額になります。投資で成功を収めるには、このコスト合計額よりも大きな利幅を得なければなりません。

なお、現物ETFの保有期間中に円高になる場合、円高による資産額の目減りをカバーするために、資産評価額の上昇が必要です。逆に円安になれば円換算での資産額が大きくなりますが、為替相場がどのように動くのかについて、事前には分かりません。

為替レートの動きはETF投資に関してはリスクであり、これをコストだと見なすこともできます。

トライオートETFならば、為替レートによる悪影響を大幅に減少させることができます。この点から見たコストでも、トライオートETFは現物ETFに比べて有利です。為替レートから見た有利不利につきましては、「トライオートETFの投資対象はCFDである」をご覧ください。

保有中に要するコスト

では、トライオートETFの取引にかかるコストはいつもゼロできるかといえば、そうではありません。金利があります。分配金の受け渡しもありますので、トライオートのホームページから表を引用しましょう。

triauto-etf-interest-rate

トライオートETFを買う場合、分配相当額(20%の税引き後の額)を受け取ることができます。一方、トライオートETFの保有総額に対して「1.25%+LIBOR」の額を日割り計算で支払う必要があります。

LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)とは短期金利の代表的な指標です。

なお、「この金利調整額はいくら?」が少し心配かもしれません。インヴァスト証券の2016年4月28日時点の情報によりますと、米国のNASDAQ100指数に投資するETFの場合、1年あたりの金利支払い額は1口当たり200円以下です(実際には、金利の変化や為替レート等の変動の影響を受けます)。

1日あたり1円もありません。

コスト比較まとめ

上の2つのコストを比較しますと、取引の開始と終了時はトライオートETFが有利、保有中は現物ETFが有利かもしれない、となります(現物ETFは為替レート変動の影響を全面的に受けますので、評価が難しいです)。

そこで、超長期で保有を続ける場合、トライオートETFは注意が必要です。

しかし、トライオートETFは超長期での保有を前提としません。というのは、トライオートの本質はシステムトレードであり、買いと売りを繰り返すシステムだからです。すなわち、基本的に短期~中期で取引するシステムです。

また、買いポジションを持っていれば、配当相当額を受け取ることができます(これが大きい!)。

このため、超長期保有に関するデメリットを必要以上に過大に想定せず、自分が作りあげるAP注文の内容に照らし合わせて考えましょう。

【公式ページ】トライオートETF
インヴァスト証券「トライオートETF」

 

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