世の中には数多くの証券会社があり、また、数多くのトレード手法が存在します。そのなかで、トライオートETFを使うメリットとデメリットは何でしょうか。
トライオートETFでシステムトレードができる
トレード手法を大きく2つに分けるならば、裁量トレードとシステムトレード(シストレ)に分けることができます。
将来の株価等が上昇するか下落するかを考えて取引する方法です。
いくつか種類がありますが、トライオートETFの場合「取引方法は自分で考えて、実際の取引はシステム(コンピュータ)が自動で行う方法」です。
ここで、株式投資で個別銘柄を売買する手順を考えましょう。
1 銘柄を選ぶ
2 いつ買うか、いつ売るかを決める
3 売買数量を決める
4 実際に取引する
5 取引後、相場が変動してから決済(反対売買)する
6 上記1に戻る
裁量トレードの場合、取引のたびに1から6をすべて考えます。そして、発注も毎回手入力で行います。
トライオートETFの場合、「銘柄・いつ売買するか・取引数量」をあらかじめ決定してコンピュータ(システム)に入力します。あとは、システムがその指示に従って延々と取引を自動で繰り返します。パソコンの電源は切っても構いません。
システムトレードのメリット・デメリット
上で確認しました特徴により、トライオートETF(システムトレード)のメリットとデメリットが見えてきます。
メリット1:感情に惑わされない
裁量トレードで株式を買ったとしましょう。その後、株価が上がっても下がってもハラハラするかもしれません。
・もっと上がってほしい。
・でも、ここから下落に転じたらどうしよう?
・下落したら嫌だから、今売った方がいいかな?
・でも、もっと上がるかもしれないし・・・。
・含み損だ。何とか挽回してくれないかな。
・損だから落ち着かない。
・いいニュースが飛び込んでこないかなあ。
このような感情が渦巻いている中で、冷静沈着な株式投資をするのは難しいかもしれません。含み益がある状態で少し株価が下落したら、すぐさま利食いで売ってしまいたくなるかもしれません。
しかし、そのような感情に支配された株式取引がしばしば悪い結果をもたらしてしまうのは、先人が証明しています。システムトレードならば、感情に惑わされることなく、システムが淡々と取引を繰り返してくれます。
メリット2:寝ている時間や仕事などをしている時間も取引してくれる
日本市場で取引されるのは、日本時間の昼です。一方、米国市場で取引されるのは、日本時間の夜です。24時間ずっとパソコンの前に張り付いて取引するわけにはいきません。
仕事や学業や家事等がありますし、食事もしたいし睡眠も必要でしょう。株式投資は楽しいですが、日常生活の中心に据えることは難しい場合が多いでしょう。
よって、取引開始前にトレード手法についてよく考えて、取引開始後はシステムにすべてお任せ!というのは合理的な選択の一つでしょう。
デメリット:損している場合も、同じ取引を繰り返す
システムトレードはメリットばかりかと言えば、そんなことはありません。それは、「損するトレード手法であっても、ひたすらそのトレードを繰り返してしまう」ことです。
感情を交えずに淡々と取引を繰り返すというシステムトレードのメリットが、ここではデメリットとして表れてしまいます。
このデメリットを回避するための方法は、「ときどきトレード成績を確認する」でしょう。その結果・・・
そのままトレードを継続することが主な選択肢になるでしょう。そろそろ相場の流れがかわるかも?と思う場合は、そのシステムトレードを終了しても良いでしょう。
不調ならば、そのトレードを中止することが選択肢になります。ただし、もうすぐ相場の流れが変わって成績も変化すると期待できるならば、そのまま続けるという選択もありでしょう。
トライオートETFはシステムトレードの一種ですので、上のメリットとデメリットが当てはまります。メリットを生かしたトライオートETFの利用を検討しましょう。
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