トライオートETFの取扱銘柄は、米国市場の上場ETFが中心です。しかし、日本のETFにも投資できますので、攻め方を考察しましょう。
トライオートETFで取引できる日本のETF
以下の銘柄が、トライオートETFで取引できる日本の銘柄です。日本の銘柄ですから、取引時間は日本の日中です。
1. 日経225連動型上場投資信託
日経平均株価に連動するように構成された上場投資信託です。
2. TOPIX連動型上場投資信託
東証株価指数(TOPIX)に連動するように構成された上場投資信託です。
3. (NEXT FUNDS)日経ダブルインバース上場投信
「NEXT FUNDS」は野村アセットマネジメントが運用するETFのブランド名です。「ダブルインバース」とは、「日経平均株価の毎日の動きのマイナス2倍」になる商品だという意味です。日経平均株価が1%上昇すれば、この投資信託の価格は2%下落します。
4. (NEXT FUNDS)日経平均レバレッジ上場投信
「レバレッジ」とは、「日経平均株価の毎日の動きの2倍」になる商品だという意味です。日経平均株価が1%上昇すれば、この投資信託の価格は2%上昇します。
トライオートETFで日経平均をどのように攻める?
日経平均株価をターゲットにした銘柄が3つありますので、日経平均に的を絞りましょう。トライオートETFでどのように攻めていきましょうか。最初に、日経平均株価の動きと、各投資信託の値動きを確認しましょう。
(1)日経平均株価が前日比で1.0%上昇する場合
レバレッジ型は2.0%上昇、連動型は1.0%上昇、そしてダブルインバース型は2.0%の下落となります。
(2)日経平均株価が前日比で1.0%下落する場合
レバレッジ型は2.0%下落、連動型は1.0%下落、そしてダブルインバース型は2.0%の上昇となります。
上の2つを見て分かることは、「日経平均株価が上昇しても下落しても、買いで勝負できる」ということです。
ある銘柄について下落する可能性が高いと思っても、実際に売りで勝負するのは心理的にハードルが高すぎてできないという場合があるかもしれません。しかし、日経平均株価が下がると予想する場合、ダブルインバース型を「買う」ことによって勝負できます。
トライオートETFの仕掛け注文は、利食いや損切りを様々な数字にして取引できます。しかし、その前に「日経平均株価の今後はどうなるか?」という相場観をつかむことが大切です。
相場観をつかんだら、あとはそれに適した銘柄を選択することになります。
すなわち、「日経平均は今後上昇するだろう」と思えば、連動型またはレバレッジ型を買います。また、「日経平均は今後下落するだろう」と思えば、ダブルインバース型を買います。仕掛け注文の設定そのものは、とても簡単です。
どうやって相場観をつかむ?
では、どうやって相場観をつかめば良いでしょうか。これは個人ごとに異なると予想できますが、一つの案をご案内します。
相場観は「週足チャート」で把握してみる
例えば、下のチャートをご覧ください。2015年11月~12月の日経平均株価の日足チャートです。窓がとても大きいので、トレンドを読むのはとても難しいと思います。
下のチャートを眺める限りは、11月は上昇して12月から下落していると分かります。しかし、12月半ばに大きくジャンプしていますし、このような状況で「将来はどうなると思いますか?」という質問に答えようとしても、困ってしまいます。
次に、週足チャートをご覧ください。2015年1月~2016年3月です。
週足の方が、相場のトレンドを読みやすいと思いませんか?しかも、これは週足ですから、少々トレンドに乗り遅れてもトレード可能です。
しかし、トレンドができているといっても、日足で見ると大きく上下動しています。このため、「買ってじっと待つ」「売ってじっと待つ」は強い精神力が必要かもしれません。
トライオートETFの仕掛け注文ならば、「トレンドについていきながら、利食いを繰り返す」ことができます。利食いなしでじっと待ち続けるよりも、時折利食いを繰り返してくれる方が、精神的に楽だと思います。
よって、「相場観をつかんで、その方向にトライオートETFの仕掛け注文で攻める」というのは、検討に値するでしょう。
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