日経平均株価分析」のコーナーでは、日経平均株価のヒストリカルデータ(過去データ)を使用して様々な分析をしてきました。この分析を使って実際にトレードする場合、バックテスト通りの成績を期待できるでしょうか。

バックテストとは

最初にバックテストとは何か?を確認しましょう。

バックテストとは、ある特定のトレード手法が過去において有効だったかどうか、過去のデータを使って確認することです。

よって、年度末の株価は下落すると予想すれば、過去の株価データを使って「(年度末の始値) ー (年度末の終値)」という計算をします。その結果、プラスの成績だったら、そのトレード手法は有効かもしれません。

プラスの成績だった場合、もっと詳細に確認することになります。

・毎年プラスの結果を得られるか?
・プラスを得られるときは、平均的にどれくらいを期待できるか
・損失になるときには、平均でどれくらい?また、最大損はどれくらい?
などなど。

こうした地道な作業を繰り返して、「自分のトレード手法」を確立していきます。

バックテストは過去の分析、トレードは将来の話

この一連の作業で最も注意すべき点は、「バックテストは過去の分析である」ということでしょう。そして、トレードは「将来の値動き」です。イメージ図で考えましょう。

下の図は、過去から現在、そして将来に向けての資産増加グラフです。あるトレード手法を使ってバックテストしたところ、青の実線のような成績になりました。上下動がありながらも全体としては上昇傾向にあります。

ということは、同じトレード手法を使い続ければ、将来は破線のような動きを期待できるかも・・・?

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しかし、実際には下の赤線のような動きになるかもしれません。

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このような結果になってしまう理由は簡単でしょう。「過去の値動きは将来の値動きを保証しない」ということです。

将来の値動きは誰にも分かりません。素晴らしい肩書や成績を持った専門家でも、正確なところは分かりません。予想は外れるものです。そこで、バックテストの結果を参考にできるとしても、それに100%の信頼を置くのはリスクが高いといえるでしょう。

バックテスト結果は信頼できないか

では、バックテストは信頼できないでしょうか。これに対する回答が「はい、バックテストは信頼できません。」だったら、チャート分析も無効だということになります。

チャートとは、過去の値動きをグラフ化したものです。そして、その推移を見て「こうなったときには、次の値動きはああなることが多いな」という傾向を見出すことがチャート分析です。バックテストの一種と言えるでしょう。

バックテストは無効、すなわちチャート分析は無効という場合、ファンダメンタルズ分析に頼ることになるでしょうか。ファンダメンタルズ分析だけで成功している投資家もいるでしょうが、一方で、チャート分析を駆使して成功している投資家もいるでしょう。

以上のことから、バックテストは有効か否かを二者択一で決めるのではなく、有効な場面では使い、そうでない場面では使わないという柔軟性が必要になるでしょう。

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