失業率が高い時は、不景気でしょう。また、失業率が低ければ、好景気でしょう。ということは、失業率と日経平均株価の間に有意な関係があるかもしれません。

そこで、失業率と日経平均株価の相関関係を調べましょう。

失業率と日経平均株価の関係

下のグラフは、日経平均株価と失業率を同じグラフに表示したものです。左縦軸は日経平均株価、右縦軸は失業率(%)を示します。1994年からのグラフですので、長期間の分析です。

失業率と日経平均株価

このグラフを見て言える主な点は、以下の2つでしょう。

・失業率が上昇するときは、日経平均株価が安くなる
・失業率が下落するときは、日経平均株価が高くなる

下のグラフは、縦に3本の線を引いています。赤線は失業率の頂点を通る線です。黒線は、失業率の谷で引いています。日経平均株価と比較しますと、失業率と日経平均株価の転換点が完全に一致しているというわけではありません。しかし、誤差は1年くらいだと分かります。

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また、失業率が高くなる場合、5%前半でピークを付けて下落に転じていることが分かります。今後も同様になるとは限りませんが、何かの参考にはなるかもしれません。

もう一つ特徴を挙げるならば、「失業率が上昇から下落に転じてしばらくしてから、日経平均株価が本格的に上昇を始めている」ことがあります。今後もこのパターンが当てはまるならば、投資するにあたって有用な情報です。

失業率が下落を開始したことを確認して、日経平均株価が上昇傾向を示していることを見てからゆっくり買ってもOKということです。上のチャートで確認しますと、5,000円から10,000円くらいの値幅を狙うことも可能だということになります。

株式投資に具体的に生かすには?

では、上で確認しました関係を株式投資に生かすには、具体的にはどうすれば良いでしょうか。案を紹介します。

案1:
失業率がピークを付けて下落トレンドになったら、日経平均株価に連動する上場投資信託(ETF)を買う。どこで失業率がピークを付けるのか不明ながら、5%台になったらピークが近いかもしれないと考える。
案2:
失業質が上昇に転じたら、日経平均株価の継続的下落を警戒。ただし、信用売りをすると貸株料や逆日歩が嫌なので、インバース型の日経平均ETFを買う(インバース型の日経平均ETFとは、日経平均株価が下落したら価格が上昇するETFのことです)。

失業率と日経平均株価がいつも正反対の方向に動くとは限りませんが、失業率が高くなる理由や低くなる理由を考えますと、日経平均株価との逆相関は今後も実現するのでは?と予想可能です。

最後に、失業率を男女別に分解してみましょう。下のグラフの通りです。全体的に女性の失業率の方が低いことが分かりますが、日経平均株価との連動性という観点から見ますと、男女別に分けて考察する価値はあまり高くないように見えます。

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