日経平均株価を眺めていると、「最近は値動きがないな」だったり、「今は変動が大きすぎて怖い」だったり、いろいろな状況があります。では、いったい日経平均株価は平均的にはどれくらいの値動きをするのでしょうか。過去のデータを調べてみましょう。

値動きの大きさを把握する方法

過去の値動きの大きさを数字で把握する方法の一つに、「ヒストリカル・ボラティリティ」があります。ヒストリカルは「過去の」という意味で、ボラティリティは「価格変動率」です。

日経平均株価のヒストリカル・ボラティリティを計算すると、以下の通りです。

2013年: 26.4%
2014年: 19.9%
2015年: 20.8%

この数字が意味することですが、例えば、ヒストリカル・ボラティリティが10%だったとしましょう。この時、本日の終値を基準として、1年後の価格について、確率的に以下のことが言えます。

現在の価格±10%に収まる確率: 68.27%
現在の価格±20%に収まる確率: 95.45%
現在の価格±30%に収まる確率: 99.73%

ヒストリカル・ボラティリティを使って日経平均株価の変動を考える

2013年から2015年の日経平均株価のヒストリカル・ボラティリティを見ますと、平均的に見て少なくとも20%はあるだろうと分かります。このため、本日の日経平均株価が15,000円だとした場合、1年後の日経平均株価について概ね以下のことが言えます。

12,000円~18,000円の間に収まる確率: 68.27%
9,000円~21,000円の間に収まる確率: 95.45%
6,000円~24,000円の間に収まる確率: 99.73%

現在の株価が15,000円の場合、1年後の株価が12,000円~18,000円に収まるというのは順当なように見えます。しかし、その確率は68.27%です。すなわち、3回に1回はこの数字に収まらないという計算結果です。

また、9,000円~21,000円に収まるかどうかの確率ですが、95.45%です。90%を超えているとはいえ、限りなく100%に近いというわけでもありません。確率的には、1年後に9,000円~21,000円に収まらない確率が5%弱あります。

以上の通り考えると、日経平均株価は極めて大きく変動する可能性があるということになります。では、実際にこのような大変動が起こった実績はあるのか?を確認しましょう。

1 大幅下落の実績:
2007年10月12日 17,331.17
2008年10月10日 8,276.43(52%の下落)

2 大幅上昇の実績:
2012年8月3日 8,555.11
2013年8月2日 14,466.16(69%の上昇)

このような例は決して多くないですし、例外に近いかもしれません。しかし、過去に大幅変動があったというのも事実です。そこで、株式投資で自分の全資産を投入するのは危険な行為だと分かります。

極端な話かもしれませんが、投入した資金がすべて失われても日々の生活に影響が出ない額で株式投資をしましょう。

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