株式相場がいつ下落相場になるのか、それが分かれば投資でとても有利な立場に立てます。しかし、それが分からないから大変です。多くの投資家が、相場の上下動を予測しようと頑張っています。

しかし、以下のような突発的な理由による下落相場は、事前予測が極めて困難です。

・企業の大きな不祥事
・大事件、大事故
・業績の大幅下方修正 など

そこで、このような予測困難な事象は脇に置きましょう。純粋にチャート分析から下落トレンドを予測する方法を紹介します。

チャート形状から下落トレンドを予測

別記事「株価の上昇速度よりも下落速度の方が速い理由は?」において、株価の上下動を投資家心理面から考察しました。そこでは、株価が上昇するときはゆっくり、そして、下落する時は速いということを確認しました。

これを相場予測に利用しましょう。下のチャートは、2015年の日経平均株価のチャートです。横軸は月を示します。

downtrend2015

2015年1月から、株価がじわじわと上昇していることが分かります。そして、6月くらいから上昇力が無くなっていることが分かります。株価が2万円前後になると、さらに株価が高くなるだろうと考える人が大きく減ったことを示しています。

その結果、同じ範囲で行ったり来たりしている様子が分かります。これをボックス相場と言います。

比較的長期間の上昇後のボックス相場。これが次の下落相場のサインとなります。ただし、このボックス相場を経た後に再び上昇トレンドになる場合もあります。

これが難しいところですが、「上昇トレンド後にボックス相場になったら、下落トレンドに転換する可能性が従来よりも高くなっているだろうから気を付ける」という姿勢が必要でしょう。

信用残から下落トレンドを予測

信用残とは、「信用取引でトレードしている数量」を示します。信用取引には買いと売りがあります。よって、信用取引で買っている残高である「信用買い残」と、信用取引で売っている残高である「信用売り残」があります。

信用取引の特徴の一つ・・・それは、「そう遠くない将来に、反対売買される確率がとても高い」ということです。信用取引では、お金や株式を借りてトレードします。すなわち、金利に相当する料金を払い続けながらトレードします。いつまでも反対売買しないでいると、金利が大きくなりすぎます。

そこで、支払金利が大きくなりすぎる前に、多くの人が反対売買して決済すると予想できます。

すなわち、信用残の状況を見れば、近い将来の反対売買の大きさをある程度予測できるというわけです。例えば、以下のように考えられます。

・信用買い残が大きく膨れ上がっている
・信用売り残は少ない
・株価はまだ下落傾向でない

→ この場合、近い将来に株価が下落に転じる可能性があると読めます。というのは、信用買い残が多いということは、近い将来の売り圧力となるからです。近い将来の買い圧力となる信用売り残は少ないので、差し引きで売り圧力が大きいということになります。

ただし、この方法がいつも正解になるとは限らないのは相場の常です。信用買い残が大きく膨れ上がっていたら株価は下落するだろうと決めつけることなく、「通常よりは下落になる可能性が高いだろう」という気持ちで相場に臨むことが大切でしょう。

→ 「下落局面のトレード」カテゴリに戻る