株式の長期投資とは、買ってから何年もそのまま保有し続ける投資方法です。ということは、次の二つが重要です。

1 どの銘柄を買うか
2 いつ始めるべきか(いつ買うべきか)

そこで、どのように儲けるかについて考察します。

長期投資の収益構造

株式の長期投資から得られる収益の内容は、以下の3通りです。

・配当
・株主優待
・株価の値上がり益

長期投資は早く始める方が良い

上の3つの中で、配当は株価の上下動に直接影響されません。定期的に配当を得られます。また、株主優待も同様です。株価が××円を下回ったら停止しますという会社はないでしょう。

よって、この点から株式投資をいつ始めるかを考えるならば、「少しでも早いほうが良い」ということになります。早く始めれば、それだけ配当や株主優待をもらう回数が増えます(FXのスワップポイントも多くもらえます)。

ただし、株価が長期的に下落する場合は、業績が悪化している可能性が高いです。この場合、株価が下落すると配当が減ったり、株主優待が廃止されたりする可能性があります。

よって、長期的に安定している会社や、将来大きく化けそうな会社を探すことも大切になります。

株価の上下動を考慮するときの長期投資

しかし、株価の値上がり益については、少しでも早く始めたほうが良いとは言えません。

これを考えるために、下のチャートをご覧ください。曲線が株価の推移を示しますが、長期投資ですので期間は10年以上だと仮定します。

chart-10years

このチャートを見て、どこで買えば良いでしょうか。分かりやすいように、四角で囲ってみましょう。

chart-10years-plus

赤の四角が二つ、黒の四角が二つです。どちらで買えば良いでしょうか。それはもちろん、赤部分です。買った後に株価が上がれば利益、下がれば損です。赤の部分で買うと、利益になったことが分かります。

このチャートでは、最後は下落しているという図にしています。これは、安値で買っても必ず勝つというわけではないことを示しています。しかし、黒部分の高値で買うよりは、赤部分で買うほうが断然有利だと分かります。

株価が安い時に買うのは王道だが

ということは、「少しでも早く株式投資を始めるのではなく、株価が低い時に買ったほうが良い」ということになります。しかし、これは難しいです。なぜなら、以下の理由があるからです。

株価が低い時に買いづらい理由:
・株価が低い時は不景気の時が多い
・株式を買った後に、その会社が上場廃止になって株価がゼロ円になったら嫌だ
・ニュースで不景気で後ろ向きの話が多いときに買うのは、勇気がいる

そこで、価格変動でなく配当と株主優待を基準にして、どの株を買うかを決めるほうが株式投資をしやすいかもしれません。そして、明らかに高値水準だという状況でなければ買っても良い、というくらいに考えます。

ただし、一気に買いません。株価が大きく下落する場合に備えて、資金を残しておきます。

含み損を避けることに固執しない

「含み損は1円も出したくない!」という厳しい姿勢でいると、以下のようになるかもしれません。

・最安値で買いたいが、「株価が安い=景気が悪い」この時に買うのは大変
・高値で買うのは避けたい(下落時に損するのは嫌だから)。
・高値と安値の間でも買いたくない(最安値付近で買いたいから)。

すなわち、買う機会が全くなくなってしまいます。そこで、最安値で買おうと頑張らずに、「含み損がでても、配当と株主優待でカバーできればいいかな」くらいの余裕のある対応が吉ではないでしょうか。

具体的な買いタイミングについては、記事「損切りしない株式投資」でさらに考察を深めています。

長期投資から得られる収入4種類

株式の長期投資とはすなわち、買ってずっと持ち続けるということです。この方法で得られる収益には4種類あります。一般的には知られていない(かもしれない)方法もありますので、順に確認しましょう。

その1:配当

配当は、企業が得た利益を株主に還元する方法の一つです。毎年1回~複数回の配当がありますので、定期収入として期待できます。配当の額そのものは大きくない場合でも、この「定期的に」得られるというのが大きなメリットです。

なお、企業の業績が悪ければ、配当はゼロ円になってしまいます。そこで、事前に、企業業績が悪くないこと・継続的に配当を支払っていることを確認します。

その2:株主優待

株式を発行する企業は、自社の商品などを株主に知ってもらうために、株主優待をしていることがあります。食品メーカーならば、自社製造の食品、遊園地を運営している企業ならば遊園地等の割引券、鉄道会社ならば運賃の割引券などを株主に贈っています。

円でもらえる収入ではありませんが、宅配便等で食品が届いた時の嬉しさは格別です。箱を開けると、その会社の商品が並んでいます。日々の生活を潤してくれるでしょう。

その3:株価の上昇で得る利益

株式を買う理由の一つは、将来の値上がり益を得ることでしょう。しかし、買った後に株価が上昇するかどうかについては、誰にも分かりません。将来のことは誰にも分かりません。株価は下落するかもしれません。また、株価が上昇した後に売ってしまうと、配当や株主優待をもらえなくなります。

このため、長期投資で得られる収益の中では、重要度が少し低くなる項目かもしれません。

その4:株式でFX(スワップポイント確保)

上の3つは株式投資でごく普通に思いつくでしょう。この4つ目は、株式投資のメリットと同時にFXのメリットを得ようという方法です。

FXとは、外貨取引のことです。そして、FXというと、無茶なトレードをして破産してしまったという報道が稀に出てきます。このため、悪いイメージがあるかもしれません。しかし、それは無茶な投資をしたことが原因です。株式投資でも、無茶な行動をすれば同じような結果になります。

そこで、安全運転でFXをします。レバレッジを使わず、スワップポイントと呼ばれる金利調整額を毎日もらいます。こうすれば、配当に加えて収入を毎日確保できます。

この、長期の株式投資でスワップポイントを得ることについては、別記事「長期保有目的の株式を利用して、FXで安定的な収益を狙う」をご覧ください。

 

株式の長期投資
長期投資の手法
各業界と株式投資
経済指標と日経平均株価
→ 長期投資カテゴリのトップページに戻る